今までと違ったどんでん返し系の映画だったので
ホラー嫌いにも観やすい作品だと思います。
-------------------------------------------------------------------------------------------
目次
---------------------------------------------------------------------------------------
あらすじ
夫のファン・ホセと息子のレオポルドとロドリゴと屋敷で暮らしていた母ドゥルセ。
ある日事件が起こり、ドゥルセは夫と息子を殺した罪で終身刑に処される。
事件から30年後、年老いたドゥルセに特別に自宅での生活が許されるが、次々と怪奇現象が起こり、、、。
映画【マザーハウス 恐怖の使者】感想
1 ホラーかと思えばまさかの展開
DVDパッケージにもオカルトホラー上陸!!
としっかり書かれていたため
完全にホラーと思って気合入れて観始めました。
それは製作者の意図なので全然良いんです、、、
前半は急に手が出てきたり、効果音で脅かしてきたりと
ホラー要素を取り入れようとするんですが
それが中途半端なので(根本がホラーではないので仕方ない)
いまいち怖くないし、話進まないしで
正直前半は全然面白くない、、、!!
映画選び間違ったかなー?と思いながら
ぼんやり観てると急に展開変わってきて
タイムトラベル??急にSF要素??
とびっくりしてる間に
次々と伏線回収していきます。笑
特に神父がレオポルドの昔の親友だったというオチが
グッときましたね。
2 どっちもどっちの夫婦
ドゥルセの言い方からすると、一家はかなりお金に困っており
ファン・ホセは定職についておらず毎日の食事代も稼いできていない様子
その時点で何となくダメ夫感が漂っていますし
何よりもレオポルドが自分の息子ではないと知ったその日に
殺そうと包丁持って追いかけてくるんです、、、
憎しみのせいとはいえ、切り替えが早すぎる、、、!
一方の妻ドゥルセはというと、、、
レオポルドをファン・ホセの子供として騙せているということは
確実に時期が被っているということで
確実に浮気してますよね、、、。
しかもレオポルドの実の父親はファン・ホセを知っていることから
知り合いという可能性も、、、
しかも何が一番恐ろしいかって
子供に自分の名前を付けて欲しいって、、、
2人共ファン・ホセを騙す罪悪感とかないんでしょうか
ドゥルセも「レオポルド」と名前を呼ぶたびに
実の父親の存在を思い出すでしょうし
ファン・ホセからするとかなり残酷な話ですよね。
3 母の苦渋の決断
ドゥルセの浮気をしていたということを抜きにすれば
母親として下した決断はすごいと思いました。
息子のためと夫のファン・ホセを殺すところまでは分かります。
その後に、レオポルドを30年前の過去の自分の元に向わせるのか
未来に連れて行くか逡巡します。
そのまま過去に向わせると、この地獄のような30年間はなくなるのです。
訳もわからず殺人犯として囚われ刑務所で生きるハメになり
30年間ずっとこの一晩のことを考えて生きていたでしょう。
息子が戻ってくると、その地獄のような日々を過ごすことはありません。
しかしレオポルドは12歳になると遺伝性の病気を発症してしまい
現代の医療では助からない、、、
そのためドゥルセはレオポルドを未来へ連れ去ってしまいます。
レオポルドを自分から連れ去ったのは
他でもない自分自身なのでした。
連れ去る時に過去の自分の絶望する顔が見えます。
なんて残酷な、、、
このドゥルセは今から地獄のような日々を過ごすようになるんですね、、、、
そして30年後に戻ってからは身寄りがないレオポルドを
神父が引き取って行くのです。
それを窓から見送るドゥルセ、、、
ドゥルセの余命も長くなさそうだし、今生の別れみたいな感じです、、、
あまりにも息子に捧げてしまっていて
このシーンでドゥルセの人生って、、、と思ってしまいました。
映画【マザーハウス 恐怖の使者】感想
この作品は、オチがどんでん返し+映画ジャンルまでもが
どんでん返しというところが面白かったです。
でも一見オカルトホラーっぽいため
この系統の映画が好きな人に引っかかっていない
ちょっと残念な作品でもあるかもしれないです。
どんでん返し系の映画が好きな方におすすめ!!
ホラー映画が好きな方におすすめ!!