それというのも、全くの前情報なしで映画を観てしまい
ミュージカル映画によくある
スターになるまでのサクセスストーリーを描いた映画だろうと
斜に構えて観てしまっていたから、、、
この映画は1960年代に実際に人気を博した『ザ・スプリームズ』を
モデルにしたミュージカルの映画版であるため
それなりにリアリティのある映画であると知って観ておくべきでした。
ここからは『ドリームガールズ』を観た感想をまとめていきます。
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目次
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映画『ドリームガールズ』視聴した感想
1 登場人物の誰にも感情移入できない
ディーナは主役だけど、いまいち主役感が薄いような、、、
エフィの演技や歌唱力に押されてたっていうのもあるかもしれないです。
それにカーティスに対する自分を「商品」として扱うことに対する不満や
仲間達への裏切り行為による不信感は感じたけど
カリスマ性だけでエフィとリードボーカルを交代したこと等、
歌手としての葛藤もあったら良かったなと感じました。
引用:www.sankei.co.jp
まずエフィは映画の出だしから我が儘で自信家の面が強すぎて、正直好きじゃない、、、
だからカーティスがディーナに気持ちが移ったりグループを脱退させられても
いまいち可哀想と思えず、そりゃそうなるよねって気持ちになってしまう
しかも6年後に歌手として復帰するためにマーティに仕事のオーディションを
受けさせてもらったのに、やっぱり偉そうに伴奏に文句をつける、、、
その後に「今の私は昔とは違う〜♪心を入れ替えたから〜♪」と歌ったけど
昔と同じやん!!と言いたくなったのは私だけじゃないはず、、、
引用:https://www.pinterest.se/pin
カーティスは個人的にはよく頑張ってるな、という感想です。
皆からは売れるためだけの大衆向けの音楽を作ろうとするばかりだと、
カーティスの元を去ってしまったけど
初めからカーティスは音楽界にも蔓延っている黒人差別に対して悔しさを感じており、
黒人が認められるようにと奮闘していた点に関しては一貫していたように思います。
目的を達成するために仲間を切ってしまったり、商品として見るばかりで
やり方は問題だらけでした。
でもここまでやりきらないと実際「キャデラック」がパクられたりしていたように、
黒人がスターになることはできない世の中であったのだろうと思います。
でもキャラクター的に好き嫌いでいうと、好きにはなれないんですよね、、、。
引用:eiga.com
2 いまいちスッキリしないラスト
ラストでドリームズの解散コンサートでエフィも一緒に歌って
和解できたし、エフィの娘も輝いている母親を見ることができて
ハッピーエンド、、、と思いきやカーティスに娘の存在を見破られちゃうんですね。
忘れてました、、だってもう9歳にもなってるからバラさないと思ってました、、、
しかもそれを知ったカーティスの何とも言えない顔でラスト、、、
「え!?今ので終わった、、、?」って思っちゃいました。
あまりにも知るのが遅すぎたような、、、
だってエフィとの間にガッツリと確執ができましたからね、、、。
きっと養育費を渡そうにも受け取らないでしょう。
もう一人、ジミーのラスト悲しすぎるラストについて
仲間からクビにされて、不倫相手からは振られて、恐らく妻には不倫がバレて、、
全てのタイミングが重なりすぎて可哀想すぎました。
そりゃ元々ドラッグ依存ならそうなるでしょう。
ローレルもそんなタイミングで振らなくても、、と思いましたが
もう見限っちゃったんですね。
3 音楽の素晴らしさ
音楽はとても素晴らしかったです。
ビヨンセはもちろんのこと、コメディイメージの強かったエディ・マーフィが
こんなにも歌唱力があったとは驚きでした。
そしてエフィ演じるジェニファー・ハドソンの迫力ある歌声は見事でした。
特にこの映画で歌っていた「one night only」はジェニファーが歌っていたものも
アレンジしてビヨンセが歌ったものも、どちらも素敵でした。
ミュージカル映画としては、とても魅力のある作品であったと思います。
映画【ドリームガールズ】視聴した感想 まとめ
色々と思うところはありましたがこの時代の黒人に対する差別を
分かりやすく描いており、今でも差別はやはりあるものの、
今までの人達の頑張りがあったからこそ、徐々にではあるけれど
黒人に対する差別が緩和されてきたのだと痛感しました。
そして「ドリームガールズ」の挿入曲は素晴らしいものばかりで
聴いているだけでも十分楽しめる作品になっています。
明るい気持ちになりたい方にオススメ!!